洗剤や道具について
2010年02月01日
アルカリ性と酸性の洗剤
汚れを落とすのには、大雑把に言って二つのやり方があります。
それは、汚れを削るか、溶かすか、です。
汚れを削り取るのに使うのは、サンドペーパー、金ブラシ、金ヘラ、プラスティックや木製のヘラ、クレンザー、という道具があります。
昭美堂は、素材を傷めたくないので、削るやり方はしない方針ですから、この種の道具は、ヘラとクリームクレンザーだけをたまに使う程度です。
溶かす、というやり方は、これも大雑把に言うと、アルカリ性か、酸性の洗剤を使います。
ごくたまに還元系の洗剤を使うこともありますが、おもに使うのはアルカリ性か酸性のものです。
特に浴室の洗い場の床は、体から出る汚れ(これはアルカリ性洗剤が効く)と、水のミネラル分が固まった水垢汚れ(これは酸性洗剤が効く)の、両方が練りこまれたみたいになっていることが多いです。
ということは、アルカリ性洗剤も酸性洗剤も、両方使わなければならないということです。
でもアルカリと酸性は同時に使うと猛毒ガスが出て命が危ないです。
なので、どちらかだけの洗剤を使って汚れの外側の部分を柔らかくしておいて、それからシャワーでよく水をかけて洗剤分を流してから、そうしてまた逆の液性の洗剤を使って汚れを溶かして、それでも落ちなければ、またよく水を流してから、逆の液性のもので汚れを溶かす。
と、これを交互に地道に繰り返せば、汚れは落ちます。
大事なことは、タイルの目地やセメントや金属は、酸性洗剤で溶けてしまいますから、酸性洗剤を付けたら、すぐにこすって、すぐに水で洗い流すのがポイントです。
その酸性洗剤が、どのくらい素材を傷めるのかが分かれば、洗剤を付けておける時間が分かりますが、それは何回かやってみて試してください。
一例として、サンポールを金属やセメントに付けるなら、薄めて、そして三十秒単位から試します。
その時いつでも水で洗い流せるように、シャワーや、水を入れたバケツを準備しておきます。
そうして、ブラシやスポンジを使って、汚れを溶かすようにこすります。
最初、洗剤を付ける前に、洗い場全体に水をまいておきます。これを水養生と私は言っています。
繰り返しますが、酸性洗剤とアルカリ性洗剤は、同時に使っては駄目です。毒ガスが出て命が危ないですから。
ゴーグルとマスクも必需品です。
2008年10月28日
泡のスプレーを自分で
でも本当は、スプレーは補助的なものにしておいて、
洗面器などで洗剤液を作って、その液をスポンジで塗る方がキレイに仕上がります。
しかも下から上に塗ると、お掃除する場所の液垂れの染みにもなりません。これはハウスクリーニングの技術の一つでもあるのです。
どうしてもスプレーをするときに私が使うのは、
カビキラーなどのスプレーの入れ物に洗剤を入れて使うと、
泡になって掛かってくれるので、そこに留まりやすくて、液垂れも少なくなります。
風呂用洗剤のスプレーの入れ物も泡になって出ますが、カビ取り剤の入れ物スプレーの方が、濃い洗剤でもスプレーが壊れにくいです。
濃い洗剤をスプレー容器に入れっぱなしにすると、容器のスプレー部分が壊れることがよくありますから。
カビキラーのスプレー部分が丈夫なのは、カビ取り剤という強い洗剤を入れておくための容器だからだと思います。
試してみてくださいね。
2008年07月14日
カビ取り洗剤の成分は次亜塩素酸ナトリウム
強い除菌作用があります。
なのでカビという菌に作用するわけですね。
ですがアルカリ度がとても強いので、
一滴でも付いたら、目も皮膚も侵します。
ゴーグルとマスクと長袖と帽子は必ず着用です。
それと、石鹸カスなどを溶かすための、クエン酸とかリン酸とかの酸性洗剤と一緒に使うと、猛毒ガスが出て、
命が危ないです!
カビ取り剤を塗った場所に、お酢が垂れても、毒ガスが出ますから。
カビキラーなどを使った所に酸性のものを塗るときは、
三、四回は水をよく流してからにしましょう。
ハウスクリーニング新潟市昭美堂ホームページ